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孫子の兵法書にある「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」はウイルス対策を考える基本であることは言うまでもありません。
接触感染、飛まつ感染。マイクロ飛まつ感染は不明です。
ゲノムは3月末の時点で2000を越えました。このデータから感染拡大とともにウイルスが平均15日ごとに変異していることが分かりました。
感染直後から14日で、平均5日です。
主として肺細胞ですが、味覚やきゅう覚細胞でも増殖します。
低い病原性(致死性)でありながら強い感染力です。無症状感染者がどれだけいるのか不明で、しかも感染力をもっています。
医療崩壊国を含めて4.8%ほどです。
感染拡大阻止の諸対策をうけても、ウイルスの活動力が弱まるのではありません。終息の方向とみせかけているだけで、対策をゆるめれば攻撃を再開します。
いつなのか予測できません。人力で終息を促すことはできません、ウイルス自身が決めるのです。
ウイルスは生きた細胞内しか活動できません。病原性を弱めて人体への影響力をおとし生きています。ウイルスは1生物性と2非生物性の2つの性質をもっています。新型コロナウイルスMproタンパクの結晶構造が決定されています(中国科学院、上海科技大学術、2020/1/25)。結晶化したウイルスは生体に触れると感染力を復活します。
抗生物質を使って人体に侵入した敵を殺すことで対処しています。
ウイルスには死という概念は通じません。薬剤を使って殺すのではなく細胞核内でウイルスを処理しようという考え方の薬が開発されています。
【ex.】タミフルやリレンザやイナビルという抗インフルエンザ薬は細胞核内侵入も増殖も止められないが、増えたウイルスが細胞から飛び出すのを阻害する薬(ウイルス表面の突起ノイラミニダーゼ阻害剤)です。ゾフーザも細胞核内侵入は止められないが、増殖に必要な酵素を阻害する薬(Capエンドヌクレアーゼ阻害剤)です。
これらの薬剤対してウイルスの抵抗は素早く、耐性ウイルスに変質します。例えば、タミフルはウイルスの強毒性が問題になっています。今、新型コロナウイルス対処薬として候補に上がっているアビガンもウイルスの核内増殖を阻害する薬(RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤)です。
アビガンは、出現の可能性が懸念されている新型インフルエンザウイルスH7N9(ヒト→ヒト感染、飛まつ感染)などが流行した場合に、国の判断で使用できる薬です。しかし、アビガンは動物実験で奇形性という重大な副作用があります。
PCR検査が追いつかず、どれだけいるか不明、オーバーシュート発生につながります。
体表皮膜に侵入すると、自然免疫が細胞内へ侵入を防ぐ戦いが始まります。敗れると症状が出始めます。力と力の対決です。濃厚接触感染でなければ、健全な年少者や若人はこの戦いに勝ちます。
戦いに勝てなくてもウイルスの活動を制御します。感染から10日余り経つと獲得免疫の稼働します。自然免疫とあいまって重症化を防ぎます。獲得免疫は経時的に減衰します。
細胞核内のウイルスが増えると細胞は死にます。同時にウイルスの活動も停止し、酵素によって分解されます。免疫力が勝てば陰性に転じます。いったん陰性になっても再度陽性になることがあります。現在、新型コロナウイルス感染症の特効薬はありません。
ゲノムデータは、ウイルス感染がどのように拡大するかについて多くのことが解明されてました。遺伝子変異を調べて封じ込めに役立てる研究が始まっています。
熱やせきなどの症状を緩和する解熱剤や鎮がい薬を使っています。
体内侵入を制御する方法はありません。
ワクチンの開発製造が使えるようになるのは1年後以降とみられています。
現在、人間は新型コロナウイルス攻撃に受け身の状態です。新型コロナウイルスの増殖制御や命を守るために役立つ薬剤の研究は重要です。しかし、重大な副作用を配慮する必要があります。
これまでのBIO-IT技術研究実績をもとに、ウイルスの攻撃に転ずる積極的な新戦略を立てました。すべての物質は姿形があり、性質・性状をもっています。多くの感染症の中で、病原体の性質を伝ぱんする疾病を感染性情報病と名付け、この典型的な疾病として次の3種をあげています。
これらの感染性情報病に対しては、情報で対処する新しい手法です(本文参照)。
各種のがんやウイルスの異常たんぱく質はそれぞれ固有の性質性状をもっています。 この情報を打ち消す情報(反転写情報)を転写し、体内に照射伝達します。
免疫賦活剤の機能を正転写し、体内に照射します。
1990年代、世界中にウイルス感染が大流行、大半の養殖場が操業停止・廃業に追い込まれまた。このウイルスは最強の病原性をもち、環境感染で致死率はほぼ100%です。国際的な研究が行われましたが、抜本的な対処法は見つかりませんでした。中腸腺は肝・膵臓の役割を果たす器官です。
健全幼エビに対する攻撃(強制感染)直後にBIO-IT処理飼育水(ウイルスの反転情報記憶水)で飼育し、エビの生存率に対する影響を確かめる実験です。(図1の攻撃程度は環境感染程度、図2の攻撃程度はその100倍ほど)です。
図は生残率です。表は致死率で、100一生残率です。
反転写情報が飼育水に伝達記憶され、飼育水からエビに伝達、エビからウイルスに伝達し、ウイルスの活動の制御が起こったのです。
この実験から、感染エビを飼育水に放養直後からウイルスに情報が伝達されたことを示しています。反転写情報の本質が電磁波(バキュロウイルス固有のテラヘルツ波)であることの証左です。この電磁波を受けて、ただちにウイルス自身が活動を停止状態に移行し、エビに対する攻撃を大幅に緩めたと推察されます。
免疫賦活剤をエビに投与、最大賦活した体液の情報を飼育水に正転写し、その中で起こるエビの免疫賦活状態を調査する実験を行いました。
飼育水に実験開始後急速に貧食能が高まり、10日後には数倍に高まりました。この飼育水でウイルス活性制御の実験を行いましたが、致死率改善への影響は見られませんでした。
2007年、都立病院加療中の男女会員各1名とも、リンパ球やマクロファージ(D4 陽性細胞)が激減し、日和見病も併発し、歩行が容易でない状態でした。
次表は女性会員に対するBIO-IT処置(人工細胞内水に本人のHIV反転写処理を行ったBIO-IT WATERの飲用)の事例の概要です。飲用は朝夕各1滴(0.072ml)を通常水に滴下、通常水の量は自由です。
以降、現在までの経過の詳細な検査データは割愛しました。CD4は徐々に増加、ウイルス数も低位安定して。その後もBIO-IT WATERの飲用を続けています。
現在、CD4ほぼ正常で、ウイルス検出できずの状態を維持しています。
タイとケニアで多数の重症感染者にBIO-ITWATER飲用、および磁気装置によるテラヘルツ波照射を行いました。歩行力即効的な回復、その他QOLの向上がみられましたが、国の正式認可などの問題があり活動を断念しました。
帯状ほうしん会員5名(医師治療、医薬品使用中)に、個々人用のBIO-IT WATERを調製、服用、激痛緩和と回復促進が報告されました。イボ会員5名は個々人のBIO-IT WATER塗布および服用で完全消失しました。
ウイルスの終息がいつ起こるのか、またその仕組みは全く分かっていません。季節インフルエンザウイルスの流行と終息は気温と湿度が関わりあっていると言われていますが、真の起因は分かっていません。終息はウイルス自身が決めるとう特徴をもっていますが、この特徴を欠点として利用したのがBIO-IT技術です。
エビとヒトに侵入ウイルスの活性制御誘発の起因はテラヘルツ波の感受であり、遺伝子に作用したと考えています。テラヘルツ波照射は遺伝子に作用するスイッチであり、その実態は共鳴伝達であろうという仮説を立てています。
ウイルスに活性を起こす(生物性を発揮する)遺伝子と、活性を停止状態にする遺伝子があるのでしょうか。それとも1つの遺伝子がエピゲノム現象の操作をしているのでしょうか。
現在、ダイレクトプログラミングという新技術が注目されています。けい髄損傷を与え、脳からの神経伝達が切れたマウスに遺伝子ニューロD1という遺伝子を導入すると、脳からの信号がつながったという実験です。損傷を受けた神経細胞は死に、ミクログリア(神経幹細胞から神経細胞と一緒にできた細胞で兄弟の関係)が神経細胞に変わったという研究です(2019/1報道、九大の中島教授)。
ニューロD1がこん跡化した神経幹細胞を刺激して復活させ、ミクログリア細胞を初期化し、新たに神経細胞が産生されたのでしょうか。その後の研究など詳細は不明です。
事故により、けい髄不全損の会員は事後1年間四肢の機能再生治療を受けたがほとんど改善の兆しが見えなかった方です。BIO-IT処置により即効的な機能回復がおこりました。(詳細は本文参照)。これはニューロD1導入もテラヘルツ波照射も同じく、スイッチの役割を果したと推察されます。
BIO-IT技術が新型コロナウイルスに適用できる可能性はあると自負しています。生命科学研究者として、体内へのBIO-IT WATER投与によるにテラヘルツ波照射の効果を断言することは差し控えます。生命現象は容易に予測できないことがあるからです。
広域に拡大したウィルスが一斉に活動を停止または急減速する現象が終息です。終息の条件起因は分かっていません。しかし、流行のピークを低く押さえ込めば終息につながるという説明も耳にしますが大変気にかかります。
今、抱えている問題はピークの高さです。3つの密という対策により1日の感染者数の増加を減少させ、低いピークに抑えてオーバーシュートを防ぐ収束が現在の最優先課題です。
3つの密対策を緩めれば再度感染拡大が起こる可能性が懸念されます。この押さえ込み対策を継続すれば大きな経済問題と社会問題を激化します。BIO-IT技術導入のねらいは3つの密対策を緩和しながら、押さえ込みを延長し、終息まで持ちこたえることです。そして、重症化を防ぎ、生命を守ることも重要な課題です。
エビの実験研究の対照区(無処理区)で注目されたのは、群れの大半が死滅しても1~2%程が生き残ることです。養殖場の現場でも同様なことがみられます。これはウイルス自身の活動変化です。一方、実験区の反転写情報を感受したエビの群れの体内のあるウイルスは一斉に活動停止状態に移行しました。
新型コロナウイルスに感染した人に、未症状、軽症で済む方と重症化する方がいます。この差は感染強度、年齢、基礎疾患などの要因が上げられています。
しかし、どの感染者に対してもウイルスの病原性は一定なのでしょうか。このウイルスの本質はよく分かっていないのす。ウイルスは15日ごとに変化しているという研究が報じられています。たとえ、致死生やマイクロ飛まつ感染などウイルスの変異が起こっても、BIO-IT技術は変異したウイルスの発信情報をとらえて即応できます。
感染者に対するテラヘルツ波照射の効果の判定が最優先です。照射の方法はBIO-IT WATERの①飲用、②静脈注射、③点滴、④酸素吸入にミスト混入などがあります。
使用量はこれまでの多くの事例があり、それを採用します。通常の臨床研究は効果と同時に副作用の判定を行いますが、BIO-IT WATERは薬学的な化学物質が含まれていませんので、安心して使用できます。実施は医師など専門家の指導をうけて行います。
肺組織・細胞中に増殖したウイルスの活動制御による病状の変化と致死率を医学的に判定します。
重症化率の変化を判定します。
これまでの会員に対するBIO-IT処置事例から、反応が起こるまでに多くの時間を要しません。効果の程度の判定をまって実用化を促進します。
臨床の成果をみて感染予防の研究を促進します。フェレット(イタチ類の実験動物、ヒトに似た反応を示す)とトリインフルエンザウイルスH7N9亜型(飛まつ感染)を使い、感染予防の実験研究を行います。
この実験は、繊維などにウイルス液を散布し、それにBIO-IT WATERのミストを散布します。この濃密感染環境下でのフェレットへの感染状態をみることです。具体的な実験方法は専門家を協議します。この成果を受けて、BIO-IT WATERミストの多様な使用を実施します。
この使用法はスーパーなどの食品店、銀行、病院などの広域ミスト散布や入院室、軽症者のホテル・住居、防護服、マスクなどへの情報伝達です。この情報伝達を受けたテーブルやノブなどは長時間機能を維持しますので、革新的な感染予防法の開発に寄与する重要な実験研究です。
バキュロウイルのように、強烈な病原性のヒト型H7N9亜型が明日出現するかもしれない現状です。ほかにも多様な強病原性の新興ウイルス攻撃がいつ始まるのか全く予想できません。新型コロナウイルス対策を教訓にして、BIO-IT技術の国際的なウイルス対策の共同研究を叫び続けています。
以上