NPO法人 BIO-IT研究開発機構
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BIO-ITの原点と未来

2018年

1.原点と本質

1992年、マダカスカル政府要請のエビ養殖技術指導を終えての帰路、長年続けてきた水産養殖や海洋牧場研究生活にふと疑念を抱きました。

62歳からの老後の生き方について初めて考えたのです。

しかし、海洋牧場研究の幹事長役を悩みながら務めていました。

1993年のある日、トイレ中、腹に意識を集中し、ことが終わってほっとしたとき、幹事長も研究も止めよう、そして、老後は「いのちの研究」に没頭しようと思い立ちました。

こうして1994年、私設の東京生命科学研究所を設立しました。

生物は環境の変化を刺激として感じ、変化に対応して生き続けいます。

とくに、いのちにかかわる情報・刺激は重要です。

私は、たえず変化する体内外の環境を「生命情報」と名付けました。

生命情報を発信している物体(例えば病原体)の画像は記録できますが、病原体のはたらき(機能) は記録できません。

トイレでひらめいた生命情報の機能記録法を呼び戻し研究を始めまし た。

1996年~2000年、生命情報記憶装置と記憶資材(メモリーシートと機能水) 開発と本格的な生物検証実験研究を行いました。

クルマエビが感染すると1週間で死亡率が98%に達するウイルス病に対し、死亡率を20%程に止めました。

エビの免疫賦活化情報とウイルスの増殖力の反転情報を使った処置です。

薬剤不使用で細菌やウイルスなど の感染・増殖を防ぎ、健全体復元の技術、これがBIO-IT技術研究の出発点です。

2006年に拙著「BSE・凶悪ウイルスに勝つ」を自費出版しました。

しかし、ほとんどが売れ残り、大半を研究者・関係者に贈呈しました。

この本のあとがきに、新技術の根底ともいえる生物との対応理念を最後の数行に書きました。

 


植物も細菌もそしてウイルスも、必要な刺激は情報として受け止め、記憶し、反応して、生きる努力をひとときも怠っていない。

これを心というなら、私の研究法が非科学的とそしられようが、生物と心が通じ合う境地に達したい。

いつ達するであろうか。老骨にむち打ち頑張り続けている。


 

出版から12年が過ぎました。

人間は生物共存と言いながら、おおくの野生生物たちの絶滅は数え切れないほどで、ますます増え続けています。

人間の科学が生んだ、なせるわざです。

今、生物たちは悲鳴を上げ、極度の怒りから反撃に転じています。

最初に反撃を始めたのが細菌で、多剤耐性という生き残り作戦に転じました。

そして昨今は、ウイルスの活発な反撃が目立ち始めました。

始めたというのは、本格的な猛反撃が身近にせまっているからです。

それは2種のトリインフルエンザウイルスで、ヒト型化(とくにヒトからヒ トに飛まつ感染する)への変化を速めています。

この反撃の脅威については次に回ましま しょう。

あらためて、生物の側に立って代弁してみましょう。

生物たちを代表してトリインフル エンザウイルスはこう言っています、

 


「古くから私たち生物は人間にしいたげられてきまし た。今、この許容範囲を越えました。私たち生物の悲鳴が聞こえませんか、この怒りの心を感じませんか、怒りは心の現れで、心は意識につながり、意識は行動につながります。この行動がヒト型で、生き残るための自然の理です。」


 

さらにウイルスからの質問です。

 


「BI0-ITは、私たちウイルスの弱点をついに見つけました。そして、勝つ、制御するといっています。それは従来のような人間の生物支配と同じですね。」


 

私がお答えしましょう。

 


「生物たちから見れば、人間は人間ファーストの行動を強めている独裁者でしょう。私たち人間も独裁帝王政治を忌み嫌い、デモクラシーを目指しています。口先だけの生物共存ではなく、私は地球生物ファースト、全生物 のためのバイオクラシ―(Biocracy)を目指しています。私がウイルスを敵視したことを深く反省し、おわびします。バイオクラシーの考え方は、生物相互の調和を乱すような特定生物の暴発管理で、人間支配ではありません。そして絶滅種の復活と100年前の自然を取り戻す責務を感じています。」


 

再び人間の側に戻りましょう。

人間ファーストの科学ではなく、バイオクラシーの中の新しい科学の理念と在り方の一つがBIO-IT科学・技術であり、BIO-ITの原点の本質と考えています。

2.現在

BIO-IT技術の利用の初歩的研究は多岐の分野の及んでいます(図参照)

とくに医療面の応用は一歩先んじています。

人間も生物も健康を損ねると、元の健康状態に戻そうという力が働きます(図参照)。

自然治癒力(生体恒常性)です。

BIO-IT処置は自然治癒力のもとになる神経系、内分泌系、免疫系が乱れを正します。

自力更生です。

これまでにBI0-IT処置を受けられた会員は450名ほどで、疾病は90種に及んでいます。

20種ほどのがんをはじめ、

アトピー・疲労感・腰痛・ウツ・糖尿・アルツハイマー・パーキンソン・緑内障・網膜色素変性症・筋肉ジス・メニエール・川崎病・エイズ・帯状ほうしん・イボ・火傷・ねんざ・筋肉損傷などで成果をあげています。

3.未来

BI0-ITの未来展望はけっして明るいものではありません。

BI0-IT技術は現在の社会・経済システムに半旗をひるがえす側面があり、容易には受け入れられないでしょう。

展望が開けるタイミングの一つがインフルエンザパンデミックであろうと思っています。

至便性、経済性などから竹ざるからプラスチックざるに変りました。

BIO-ITは医療面では薬剤から薬剤プラス情報への移行を目指しています。

その導入は治療法のない疾病への情報処置の普及と考えています。

また、高齢者対策、健保の財政負担対策などに寄与することで、社会から受け入れられる日がくると思っています。

生物学に寄せる未来の夢は分子生物学から量子生物学への進展(Bioinnovationn)、医学に寄せる夢は遠隔治療; インターネット治療へ実現(Medeinnovation)です。

4.参考

デモクラシー=古代ギリシャ語DEMOS;人々、KRATIA; 政治、制度

情報伝達の例;異常プリオンタンパク質、粘菌、寄生植物の意識、テラヘルツ波伝達

ひらめき:考えの集中とは別の「脳神経稼働」=ボーとしたとき=無(空)の状態 =脳の老化防止

BIO-IT技術の応用

BIO-IT技術の応用(図)
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人の生体恒常性(ホメオスタシス)のみだれと賦活

ホメオシタシスについて図
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BIO-IT技術開発者


理事長の市村武美です。

1957年東北大学院農学研究科博士課程修了、農水省研究機関勤務、マルハニチロ(株)(旧大洋漁業)主管研究員、沖縄海洋博アクアポリス館長を経て、「生命と水」の研究に専心。「人工生命水」を開発、つづいて独創的な『BIO-IT:生命情報伝達記憶技術』を確立。

薬剤を使わず免疫力を強化し、一方では、ウイルスなど病原体の働きを制御することに成功。

その理論と実証研究をまとめた「BSE・凶悪ウイルスに勝つ」を出版、分子生物学から電子・量子生物学への進展切り口として関係学会に大きな反響を呼んだ。

現在、感染症諸難病の予防治療や安全安心無農薬無添加食品生産などの研究に挑戦。BIO-ITは特許第 4183800 号。

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